2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧
僕だっていつもねばねばと暗いわけではない。こう見えて(どう見えているのかはわからないけれど)、わりとあっけらかんとしているタイプの人間だと思う。よく冗談を言うし、たまに他人のことを毒づいたりもする。そう、毒づき。毒づくにも技術が必要だ。で…
労働の、あるいは言論の場における、僕という存在の代替可能性(substitutability)。これくらいの働きをして、これくらいのことを言うような人間なんて、僕以外にもたくさん、山のようにいて、だからいまこの瞬間に僕という特定不可能なひとりの男(a man…
ひきこもりです。一歩もうごいていない。自分でも信じられないくらいなにもできないなあ。
今日も今日とてギター片手に作曲をしていた。「俺のTシャツは水色だから/涙を見せてもかまわない」という歌い出し。そう、「俺」。我ながらどういう心境の変化か謎なんだけれど、さいきんなにか創作めいたことをするときの一人称が「僕」ではなく「俺」に…
文体、どこまで意識化すればいいのかわからない。なかなかどうしてやっぱり難しいものである。とはいえ、なんとか作り上げたいとは思ってる。今年の目標のひとつ、だからね。大学通りの喫茶店は古くてすき。たばこの箱を出しただけで灰皿を用意してくれたり…
今日は一歩も外に出なかった。部屋にこもってひとりで作曲をしていた。こういう行動って、まったく「生産性」なんてないし、じっさい今日は明日のためにやらなきゃいけないことをぜんぜんできなかったので、やばいくらいに向こう見ずなんだけど、まあそれが…
最近なかなか家の外に出ることができなかった。ベッドからでてシャワーを浴び、服を着替え、髪の毛もととのえたのに、いざドアの前に立つとなにかぼんやりとおそろしくなり、またベッドに逃げ帰ってしまうのだ。携帯の充電はずっと切れたままだったし、スト…
文学作品の翻訳は、任意の外国語についてはもとより、ある作家なり作品なりの語りの手法をふかく学ぶうえでも大変勉強になるため、僕にとっては一石二鳥で、ありがたく、たのしい、しかもそれはむろん文学研究の基礎でもあるので、けっして避けては通れない…
横浜駅の改札前を足早に歩いていると、ふいに肩を叩かれた。 反射的にふりかえったさきには、スーツ姿の知らない男のひとが立っていた。細いあごには無精ひげが薄っすらとはえていて、羽織っているダークグレーの背広はセール品らしくくたびれている。おじさ…
小説なり詩なり、そういう作家的な活動をしている友人と、僕は大学院に入ってはじめて出会った。学部生のころは教育学部に在籍していたので、まわりにアート好きな友人などいなかったし、いわんや創作をや、という感じで、そういう趣味を分かちあうことの快…
ダフィット・テニールス(子)の《聖アントニウスの誘惑》というらしい。かわいい。国立西洋美術館の常設展でみつけた。
水道が止まった。 昨日の晩お風呂に入ろうと思って蛇口をひねったらお湯がでなくて、あれおかしいなとなり、でも水はでる、ということはお湯が止められたのだと思った。おそらく今朝家をでるときにシャワーを浴びたままお湯をだしっぱなしにして放置していた…
2016.3.23ビニール袋に顔をかぶせて持ち手部分をきつく縛る。中くらいのビニール袋。そこから浮き出る口のかたち。わあわあいう声がくぐもって震える。なかなかうまく殺せない。焦り。じゅわじゅわ湧き上がった。2016.3.28夜中、友達と3人、歩く、僕にとっ…
目玉焼きをつくった。けっこう上手にできたぜーと思ってしばらくうれしかったんだけど、いやまあけっこう上手にとはいってもぜんぜん焦げちゃったり黄身まで白くなっちゃったりかたちも崩れたりで微妙なんだけど、とにかくとりあえず満足のいくレベルのそれ…
今日は全国的に雨だったそうで、だから東京ももちろん雨ふりの1日で、大学通りのさむくて濡れた歩道のうえには散った桜の大量の花びらがびしょびしょと汚れて半透明になったりしながらこびりついており、踏まれてどろどろのそれらは僕が電車をおりるときに…
およそ僕のような若い男たちはみんな同じようにくだらない。優しさはけっきょく薄っぺらで、嘘ばかりついて、へらへらへらへら、どうせすぐ逃げ出すくせに、体裁だけは整えてて、見栄っぱりなところが透けてみえるのが大嫌い。だいたい僕たちには誠実さがな…