目玉焼きとたまごの殻
熱されたプライパンのうえで殻を割ると、とろりとした白身がじゅわっと広がって、すぐに白くかたまるじゃんか? 水をいれて、するとじゃっという音がでるから、あわててふたをして、湯気がはねかえるのを眺めるよね。そろそろ黄身が半熟だよな、と思って、そしたらふたをはずして、水分とばして、いえーい、できあがり。
それに僕は塩コショウをふって、炒めたベーコンと、バターを塗ったトーストと一緒にむぐむぐ食べたのです。食べながらやはりこういうのがいちばんうまいのだなあとかなんとか思った。
(さっきまで騎士のようにたまごを保護していたあの白い殻は、このときもう役目をおえて、三角コーナーのごちゃごちゃにまぎれた生ゴミになってしまっている)