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ケアンズ、オーストラリア

 

9月の半ばから終わりにかけてオーストラリアのケアンズへ旅行していた。

 
ケアンズは太陽の光が強い。日本の3倍くらいの紫外線量だそうだ。たしかに、それはほんとうに刺激的で、肌の上から違いを感じとることができるくらい強烈で、サングラスをかけていても網膜が焼かれていくのがわかった。
 
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4日目に、フランクランド島という、グレートバリアリーフのなかの小さな無人島に船で向かった。僕たちはそこでスノーケリングとダイビングをする予定だったのだ。すべての手はずは日本人向け旅行会社の現地支店で整えた。はじめての体験ダイビング、必要なものは前日までにすべて用意しておいて、不安な要素がないようにしなくてはならない。「ガイダンスをうけて、潜るだけ。なんて楽ちん!」、みたいな気持ちになれるよう入念に準備した。まあ、けっきょくずっと不安だったんだけれど。
 
その島まで僕たちを乗せていってくれる船は、ベース部分が分厚いガラス張りになっている不思議な船(現地ガイドは「半潜水艦」と言っていた)だった。そのため僕たちを含めた観光客軍団はガラスの向こうに夢中になって、みんな到着する前からわくわくしていた。(ねえねえ、我々はいまから無人島に向かうのだ。ほら、ガラス越しに魚が泳いでいるのが見えるだろう?)
 
上陸した僕たちはみんなため息をついた。なんていいところなんだろうここは。それはそれはとてもきれいな無人島だった。
 
フランクランド島の浜辺はグリーン島のそれと違ってクリームがかった白色のサンゴの死骸に覆われていて、踏むとカラカラと乾いた音をたてるのが特徴である。まわりにある朽ちた木も、貝殻も、すべて白だ。
 
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きれいな海水は沖のサンゴを深い緑色に透かせてみせる。
 
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ウェットスーツを着込んでスノーケリングセットを身につけ、まずはスノーケリングをやってみる。日差しは刺すように強いのに水温はそれほど高くないのか、全身が水に浸かると思ったよりも寒かった。すこしずつ沖に進みながら身体を馴らす。ほかの観光客たちも「冷たい」と言っている。顔をつけて泳ぐには最初ちょっと勇気が要った。
 
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沖に進むにつれ、海の底が深くなっていく。サンゴ礁のうえには大きい小さい色とりどりの魚たちがうようよしていた。
 
f:id:c_kugenuma:20151003032200j:imageなかなか上手に魚の写真が撮れなくて不甲斐ない。
 
スノーケリングだけでじゅうぶん楽しかったのだけれど、あれはあれで、あんがい体力を消耗することがわかった。ペットボトルに入ったミネラルウォーターを飲みながら身体を日光にあてて乾かす。だいぶあったまったなあと思って、ふと連れのほうを見ると、全身がぶるぶると震えている。たぶん濡れたウェットスーツが体温を奪っていたのだろう。ウェットスーツを脱ぎなよと言ったんだけれど、強情な連れはぜんぜん脱ごうとしない。だから寒いんだよ、もう、ってなんどか説明して、でもだめで、けっきょく説得するのを諦めた。タオルでくるんでこすってあげるとすこし楽になったらしかった。
 
 
とはいえ、フランクランド島のメインはスノーケリングではなくダイビングなのです。僕たちはスノーケリングセットをもってふたたび浜辺に向かう。インストラクターからずんっと重たいボンベを背負わされて、水のなかで軽くシュミレーションをする。5分くらい色んな作業の練習をして、いざ潜る。
 
連れは耳抜きが出来なくて脱落。
 
だから僕はひとりインストラクターに連れられて30分くらいあちこちを泳いでまわった。
 
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僕たちはぶくぶく泳ぐ。ダースベイダーみたいな呼吸音をたてながら。
 
でね、でね、すごいのだ。途中、15分ほど泳いだ先のサンゴのうえに、なんと、アカウミガメがいたのである。ウミガメ好きな僕はまさかの邂逅に心底感動してしまって、むしろなかば動揺したくらいだった。
 
f:id:c_kugenuma:20151003034036j:imageなんかじっとしてた。
 
水中カメラを携えた僕なんかがぐいぐい近づいてもぜんぜん動じる様子を見せないのがウミガメらしい。
 
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この写真が自分のフォトライブラリに残っているだけで、もう、いい。感無量だ。オーストラリアに行った甲斐があったというものである。最高だ。ほんとに。もう。
 
しかも、そのあとインストラクターに水中カメラを預かってもらって、僕は彼?彼女?と見事なツーショットをおさめることになる。
 
でもねえ、そのツーショット写真は公開しないようにします。なんとなく。
 
 
というわけでフランクランド島はおわり。なんだかはじめてこんなブログらしいことを書くことができた気がするなあ。読んでくださってありがとう。
 
それでは。